1回目の進捗共有から引き続き、奮闘中です!今週は主に、バンパーの制作に力を入れました。
バンパーとは、かっこよくいうとロボットの「鎧」のようなものです。FRCで戦うロボットは全て大きくて重く、ぶつかると壊れてしまうくらいの威力です。そこで、バンパーの出番です。バンパーをロボットの足元につけることで、ロボット本体が衝突する前にバンパー同士があたり、衝突を和らげてくれる仕組みになっています。
イメージとしては下の図みたいな感じ↓
![バンパーの解説](https://img.sakura-tempesta.org/2024/02/1280X1280-1024x576.png)
バンパー作りは、毎年恒例でどんなロボットにも必ずつけています。去年の春桜(はろう)にもついてました。下の足回りの方にある、この青いものです。春桜を大会でも守り続けてくれた、超重要装備です。
![2023シーズンのロボット春桜](https://img.sakura-tempesta.org/2024/02/1280X1280-6-1024x683.jpeg)
バンパーの中身は木の板の枠組みにプールスティックをつけ、それを布で覆います。そうです、あの夏のプールで愛用されているプールスティックです。こんな使い方もあるんですね。
![購入した大量のプールスティック](https://img.sakura-tempesta.org/2024/02/1280X1280-1-1-767x1024.jpeg)
バンパーにはもう一つ大事な役目があります。それはロボットがどのチームのものか、一目みてわかるようにすることです。そのため、全方向に私たちのチーム番号である6909、を貼りまくります。
では、さっそく制作現場を少し覗いてみましょう。
バンパー作りはロボットの大きさが決まってすぐに始まりました。「今年のロボットの大きさは650㎜になるよ」と聞くと、すぐさま設計を始めた模様です。やることとしては4つあります。
1.ありとあらゆるものの寸法を決める
2.布を選ぶ
3.木・プールスティックを切る
4.組み立てる
予想よりも第一ステージに時間がかかってしまい、なかなか組み立てまで行けなくて、もどかしかったです!
まず寸法を決めるところからです。こちらはAutodesk Fusionを使ってメンバーが実寸大で設計をしている様子です。Autodesk Fusionにまだ慣れていなかったこちらのメンバーはこの設計を経て、Autodesk Fusionの腕が上がったらしいですよ!
![CAD上のバンパー](https://img.sakura-tempesta.org/2024/02/9f9e07e8-1951-42ff-b75d-b66b20cb954c-1024x510.jpg)
プールヌードルのカーブと斜めに切るのに苦戦したそうです。。。一見簡単そうに見えますがバンパー、実はこれだけではないんです。バンパーはドライブベース、つまり足回りあたりにつけるのですが、もちろん宙に浮くわけではありません。しっかりとドライブベースにくっつけないといけません。そこで、ドライブベースとの接続部分の設計もしました。
![CAD上のバンパー+ドライブベース](https://img.sakura-tempesta.org/2024/02/634a1922-d708-4559-bdee-d16b2c492423-1024x583.jpg)
ジャジャーン!ドライブベースも合わせた設計図です。L字型の金具がついているのが見えますが、これはメンバーが自分で設計した金具なのですよ。しっかりと相談して、頑張って作った金具です。金具の場所によって木に開ける穴の位置も違うので、慎重に進めないといけません。しかし、無事設計ができた今、達成感がハンパないですね(笑)。
この設計をしている間に第2ステージの布を選ぶことも同時並行で進めていたので、設計が終わったころには布を選定が終わり、購入もできました。いい赤色と青色の布がゲットできました~。
![ナイロン素材で丈夫の布](https://img.sakura-tempesta.org/2024/02/8397c5af-1ee3-4ea7-840f-4da9db7c9447-767x1024.jpg)
そしてここからが力仕事の始まりです。。。待ちに待った、第3ステージです。
プールスティックはのこぎりとかで切ったりはしません、こちらの写真に写っているスチロールカッターという工具を使用します。これはスイッチを押すとワイヤーがものすごく(200℃)熱くなり、通り抜けるものを全て溶かして切るという仕組みになっています。プールスティックはこれに通して切っていくのです。メンバーの努力のおかげで切れたプールスティックの数はなんと32本!
![バンパーが切られる様子](https://img.sakura-tempesta.org/2024/02/3d0f48f3-6687-4379-8d5d-b6f2bc83e132-1024x697.jpg)
![プールスティックを切るプロ](https://img.sakura-tempesta.org/2024/02/5ccb2bb5-d6ac-45d8-a5ff-e8d0b134fcf2-576x1024.jpg)
これは手を揺らすと切り目がガタガタになってしまうので、いかに安定したスライスができるかにかかっています。切っているメンバーはみんな真剣なまなざしで向き合っていますね。
木も切りました!ジグソーという工具を使うのですが、これがまた難しいです。。。線の上を切っているつもりが気が付くと脱線している、ということが何回も起きてしまいました。しかも今回切った木の板は12枚にも上ります。ジグソーによる振動に耐えながら、集中力をMAXにして、メンバーが切ってくれました。
![たくさんの木の板](https://img.sakura-tempesta.org/2024/02/46cbf0d9-72a6-4dec-bd09-9c08a56d1b21-1024x768.jpg)
![この道のプロ](https://img.sakura-tempesta.org/2024/02/6f43ec14-78d1-4aa3-88f7-aefb9fa76223-637x1024.jpg)
![初ジグソーとは思えない手さばき](https://img.sakura-tempesta.org/2024/02/8d9cbb5a-2ac8-4a4b-9001-40189ed0e6a0.jpg)
第3ステージは結構時間がかかりましたが、非常にやりがいがありました。安全メガネをつけ、切っていく様はまるでプロの加工職人になった気分です。そしていよいよ組み立てに突入しました。
まずは切った板を繋げるところからです。電動ドリルで慎重に垂直に穴をあけていきます。そして穴をあけ終わったらそこに木ネジをはめて固定します。これを板の両端に行い、合計4つ作ります。記念すべき一個目がこちらです。
![ねじ止め中](https://img.sakura-tempesta.org/2024/02/b7ce746f-1b59-42f9-81fa-7a4c919481a6.jpg)
![念願の1個目](https://img.sakura-tempesta.org/2024/02/2f39d074-f341-46c6-a5d8-74f9a0361e0b-768x1024.jpg)
自分たちで設計し、切った木がこうしてバンパーの形になったのをみると、すごく感動します。やったぞー!という気持ちになりました。が、まだ早いです。あと木に金具をはめる用の穴をつけたり、プールスティックをつけたり、布を巻いたりと、やることは山ほどあります。。。来週も引き続き頑張っていこうと思います。
もちろん、ロボット自体の設計もどんどん進んでいて、日に日に完成に近づいています。これからもサクラテンペスタのロボットの進捗、こまめにチェックしてみて下さい。また、ただいまサクラテンペスタの各SNSでは100日プロジェクトというのを行っており(バンパー編はこちら)、大会までのロボット制作や私たちの普段の活動を配信しています。公式Xでは毎日投稿なども行っています。ぜひ見てみて下さい!
ではまた来週お会いしましょう!
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