第2回FTCプレ大会開催!!(1/10・1/11) FTC視点

1. 初参加メンバーで迎えたプレ大会の朝

FTC(FIRST Tech Challenge)リーダーの石川です。 2026年1月11日、iU墨田キャンパスにて開催された「第2回 FTC 日本プレ大会(Sumida STEAM Fes 2025)」に出場しました。今回は、FTCチームの視点からその記録をお送りします。

私は昨年もこの大会に参加しましたが、今年は私以外のメンバー全員が新メンバーで、今回が初参加となりました。今回のプレ大会には、同じチームのFRCチームも、メンバー育成を目的としてオフシーズンロボットを製作し出場していました。
FRCの今シーズンのルール発表はプレ大会当日の早朝に行われたため、プレ大会終了後、FRCチームはそのまま本格的なシーズンインを迎えることになりました。

本大会は、公式ルールに完全準拠した模擬試合(スクリメージ)です。現在、日本国内には世界大会予選を兼ねた公式戦が常設されていないため、1月末に控え、私たちが出場し唯一の世界大会へ行けるチャンスでもある韓国大会(KRC)に向けた、国内唯一の実戦調整の場となります。

当日は朝8時に会場集合。しかし、前日準備の時点でロボットは未完成で、試合出場に必須となるInspection(車体検査)も未通過でこのままだとプレ大会への出場が不可能となってしまう、崖っぷちの状況でした。

試合開始まで残された時間は約2時間。 この時間内にロボットを完成させ、検査を通過できなければ、試合に出場することすらできません。

2. 制限時間ギリギリのInspection突破

格闘の末、なんとかロボットは完成。 いざ検査へ向かいましたが、インテイク部分のサイズオーバーをはじめ、複数の規定違反が発覚しました。

メンバーで分担しながら必死に修正を重ね、本当にギリギリのタイミングで検査を通過。 そのまま開会式に参加し、終了後すぐにピットへ戻って第1試合に備えました。

Inspection会場

3. 試合で露呈した操作と機構の課題

第1試合開始時のメンバーの様子

迎えた第1試合。 しかし、シューターが思うように飛びません。

試合後に原因を確認すると、本来シュートするはずのボタンではなく、シューターを逆回転(リバース)させるボタンを押していたことが判明しました。急遽、ボタン配置を入れ替えます。

続く第2試合ではインテイク(部品の取り込み機構)が不調。 その後も改善しきれないまま第4試合まで進み、思うような結果を残せずに昼休憩を迎えました。

4. 昼休憩とAward発表への挑戦

昼休憩はiUの学食で、共に戦うFRCメンバーも含めて和やかに食事をしました。普段から同じスペースで活動している仲間との時間は、良いリフレッシュになります。

FTCでは、試合結果だけでなく、ロボットの設計思想や改善のプロセス、チームとしての取り組みを評価するAward(表彰制度)が設けられています。そして今回のFTCプレ大会ではAwardの発表も設けられていました。

昼休憩明けの第5試合が自分たちの出番だったため、少し急ぎ気味で食事を切り上げてピットへ戻ります。第5試合後にはAwardに向けたプレゼン発表が控えており、発表会場へ移動しました。

事前準備に十分な時間を割くことができず、資料も台本もない状態でしたが、5分間のプレゼンテーションと5分間の質疑応答をなんとか乗り切り、反省を抱えながら再びピットへ戻りました。

メンバーの昼食の様子

5. 最終試合と初勝利

そして迎えた最終試合。 味方チームの強力なサポートもあり、念願の初勝利を収めることができました。

この勝利によって順位は12チーム中12位から10位へ。 劇的な順位変動ではありませんでしたが、新メンバーたちと「まずは一勝」を経験できたことは、素直に嬉しい出来事でした。

6. Alliance Selectionとプレ大会の区切り

予選全試合が終了し、Alliance Selection(アライアンス・セレクション)が行われました。 これは、予選上位チームがパートナーとなるチームを指名し、決勝トーナメントを戦う「Alliance」を組む、戦略的にも非常に重要なプロセスです。

予選10位だった私たちは、上位チームから指名されることはありませんでした。 正直なところ、ロボットの完成度や検査での苦戦を考えると、指名されるわけがないという自覚もありました。むしろ、もし指名されても今の状態では満足に戦えず、パートナーに迷惑をかけてしまう……という不安すらあったのが本音です。

一方、私たちの拠点仲間であるFRCチーム(チーム番号6909)は、上位として指名する側に回るなど、着実に結果を残していました。

私たちは指名されず、プレ大会の競技としての挑戦はここで終了。以降は撤収作業を進めながら、決勝戦の観戦とAward発表を待ちます。

決勝トーナメントのトーナメント表

7. 決勝戦の観戦

そしてついに決勝トーナメント決勝戦。 出場チームには、いつも一緒に活動しているFRCチームも残っています。

今回のルールで特殊だったのは、敗者復活から勝ち上がってきたチームがあるため、一度負けてももう1試合行われるという形式だったことです。

FRCチームはRED Alliance(赤側の同盟チーム)として決勝に挑みました。

観戦する側としては、流れが一気に傾いたように感じる瞬間もあり、気づけば厳しい状況に追い込まれている場面もありました。それでも、試合内容そのものは最後まで拮抗しており、簡単に勝敗を語れるものではありませんでした。

しかし結果はなんと敗北。

身内の敗北は悲しいですが、共に頑張ってきた姿を間近で見てきたからこそ、「次こそは勝ってほしい」と全力で応援しました。そして迎えた、本当の最終戦。

8. 会場が一体となった最終30秒

展開を固唾をのんで見守る中、残り30秒。 FRC側が終盤に有利となる条件を満たしており、得点はほぼ同数に見えます。

全チームが動作を停止し、ジャッジによる点数確認へ。 そして画面に映し出されたのは、RED WIN!の文字でした。

会場が沸き上がり、ありったけの歓声と拍手が彼らへ向けられました。私たちFTCチーム全員も、自分のことのように嬉しく、惜しみのない拍手を送りました。

6909と21641優勝!!おめでとう!!

9. Think Award受賞と現実

その後、FTCで最も権威の高い賞である「Inspire Award」の発表があり、受賞したのは先ほど優勝したチームでした。Inspire Awardは、競技・技術・チーム運営・発信活動など、すべての面で優れたチームに贈られる総合評価の賞で、地力の違いを見せつけられる結果となりました。

一方私たちは、Think Awardを受賞しました!
これは、ロボットの完成度だけでなく、「なぜその設計にしたのか」「どのように課題と向き合い改善してきたか」といった思考プロセスが評価される賞です。

Think Award受賞!!緊張してて顔がちょっと固いです(笑)

準備不足で至らなかった点も多く、決して満足のいく内容ではありませんでしたが、それでもこのプレ大会で形に残る結果を得られたことは、素直に嬉しい出来事でした。

10. 韓国大会、そして世界大会へ

世界大会に進むための、そして私にとって最後のチャンスとなる韓国大会が約2週間後に迫っています。ここで一喜一憂している時間はありません。

今回のプレ大会で判明したロボットの欠点、そしてAwardに向けた改善点を、急ピッチで修正する必要があります。

プレ大会ではFRCが優勝し、僕たちがおめでとうと言う立場でした。 しかし韓国では、僕たちが優勝し「おめでとう」と言われる立場になるつもりで臨みます。

メンバーは大会の雰囲気を肌で感じ、敗北の悔しさと仲間の勝利、そしてThink Awardの受賞を経験したことで、終了直後から韓国大会に向けた改善について活発に話し合い始めています。

この勢いのまま韓国大会を走り抜き、ヒューストンで行われる世界大会への切符を掴み取りたいと思います。

ここまで読んでくださり、ありがとうございました。 これからも応援よろしくお願いします!

このロボットと共に韓国へ!!

是非シェアをお願いします!

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