[ミネソタ渡航記] Part0 – FRCの大会用語の解説

大会の進行スケジュール

  • 練習試合(Practice Match)
    大会初日に行われる調整用の試合です。実際のフィールドでロボットの動作確認や操作感覚を確かめる貴重な時間で、本番に向けた最終調整の機会となります。
  • 予選(Qualification Match)
    各チームは約10試合に出場します。1試合は3チームで構成されたアライアンス同士(赤 vs 青)で対戦し、アライアンスの組み合わせは毎回変わります。試合の勝敗だけでなく、特定の条件を達成して得られる「ランキングポイント(RP)」の合計によって予選順位が決定します。
  • アライアンス選抜(Alliance Selection)
    予選終了後、上位8チームが決勝トーナメントに進むアライアンスのリーダーとなり、他のチームを2つずつ選んでアライアンスを結成します。どのチームと相性が良いか、どんな戦略が組めるかなど、読み合いも問われる重要なプロセスです。
  • 決勝トーナメント(Playoff)
    選抜された8つのアライアンスが、ダブルエリミネーション方式(2回負けたら敗退)で対戦します。1度負けても復活のチャンスがあるため、最後まで逆転が起こりうる熱戦が展開されます。最終的に勝ち残ったアライアンスが優勝です。

用語の解説

アライアンス(Alliance)とは?

FRCでは、1試合ごとに3チームが協力して「1つのアライアンス」を組み、相手アライアンスと対戦します。
試合ごとにチームの組み合わせが変わるため、どのチームとも協力できる柔軟さや連携力が求められます。
予選では即席のアライアンスで試合を重ね、決勝では「選ばれた仲間たち」で本気の勝負に挑みます。

ランキングポイント(Ranking Point)とは?

予選の順位は、単なる勝ち負けだけでなく、「ランキングポイント(RP)」の合計で決まります。以下のような方法でポイントを獲得できます。

  • 試合の勝敗によるRP
    • 勝利:3ポイント
    • 引き分け:各アライアンスに1ポイント
    • 敗北:0ポイント
  • 特定条件の達成による追加RP
    各年のゲームルールに応じて、「この条件を達成すると+1RP」といった目標が設定されており、それを満たすことで追加ポイントが得られます。戦略的な判断やロボットの完成度が問われる場面です。

各ステージの詳細

Practice Match(練習試合)

大会初日の練習試合では、本番と同じフィールドでロボットを動かして、最終調整や操作練習を行います。特に移動の精度やスコアリング機構の確認など、トラブルの早期発見に役立ちます。予選に向けた大事な準備の時間です。

Qualification Match(予選)

本番では、複数の試合(通常8〜10試合)に参加します。毎回異なるチームとアライアンスを組み、戦略をすり合わせながら試合に挑みます。FRCの特徴は、単独の力ではなく「協力する力」が問われる点にあります。

予選の順位は、勝ち数だけでなく、前述の「ランキングポイント」によって決まるため、単に勝つだけでなく、毎試合での目標達成が重要になります。

Alliance Selection(アライアンス選抜)

予選終了後、上位8チームがリーダーとなって仲間を選び、3チームで構成されるアライアンスを結成します。選び方は以下のような形式で行われます。

  • 1位から8位の順で1チームずつ選択
  • 続けて8位から1位の順にもう1チームずつ選択
  • 合計3チームでアライアンスを構成

自チームの強みや、他チームとの戦略的な相性を考慮しての選抜となり、白熱した場面になっています。

Playoff(決勝トーナメント)

選ばれたアライアンスがトーナメント形式で戦います。方式は「ダブルエリミネーション」となっていて、1回負けても敗者側トーナメントに進み、そこから勝ち上がれば決勝戦までたどり着ける、というシステムです。

決勝は戦略・操作精度・チームワークすべてが試される本気の戦いで、最終的に勝ち残ったアライアンスが優勝となります。

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